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甘いもので歯がしみる?原因と予防法をご紹介
こんにちは、ひらかわ歯科医院代診の新藤です。
連日暑い日が続くのでアイスクリームなどの冷たくて甘いもの、ついつい食べてしまいますよね。
みなさんそんな甘いものを食べたり飲んだりした時に歯がしみるといった経験はありませんか?
今回はその原因とメカニズムについてご説明します。
甘いもので歯がしみる原因は?
○むし歯
むし歯とは、歯の表面を覆うエナメル質が溶ける病気のことです。
磨き残しを放置しておくと、ミュータンス菌などの”むし歯菌”が凝集し細菌の塊である歯垢(プラーク)を歯の表面に形成します。
むし歯菌は糖を栄養に増殖し、その過程で生じる酸によりエナメル質を溶かしていくと考えられています。
○知覚過敏症
象牙質知覚過敏症ではエナメル質の内側にある象牙質と呼ばれる層が露出し、刺激が歯の神経に伝わることによって痛みが起こります。
象牙質が露出する原因としては以下のものが挙げられます。
- 加齢や歯周病、過度なブラッシングによる歯肉の退縮
- 歯ぎしりによる歯のすり減り
- 食習慣による歯の溶け出し
- むし歯の治療後
- ホワイトニング
何故甘いものがしみるの?
そこには”浸透圧”というものが関係しています。
浸透圧とは2つの濃度が違う水が隣り合わせのときに、濃度を一定に保とうとして濃度の薄い方から高い方へ水分が移動する力のことをいいます。
象牙質には神経につながる目には見えない無数の細かい穴が開いており、それを”象牙細管”といい、中には液体が入っています。
甘いものを食べたり飲んだりした時、それが唾液に溶け砂糖水の状態となり、むし歯や知覚過敏症などで露出した象牙質に触れると、濃度の高い砂糖水のほうに象牙細管内の液体が吸い上げられ、「痛み」として感じるということです。
予防方法を解説
むし歯の予防としては、極力甘いものを控えるのが1番ですが、それもなかなか難しいですよね。
そのため、飲食の後はできるだけ早めに歯磨きをする、口をゆすぐことなどを心がけましょう。
知覚過敏症の予防としては、
・優しくブラッシングをする
・歯ぎしりをしないように心がける
・ナイトガード(マウスピース)を使用する
以上のことに気をつけましょう。
まとめ
むし歯も知覚過敏症も放っておいて治るものではありません。
「ある日突然痛みがなくなったから放置していた」
という患者様が時々いらっしゃいますが、場合によっては危険なサインでもあります。
少しでも歯がしみたり痛みが出た場合は、ぜひ一度お気軽にご相談ください!
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