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歯を強くするフッ化物について解説!

みなさんこんにちは!ひらかわ歯科医院です。

みなさんはフッ化物(フッ素)についてはご存知ですか??

「フッ化物(フッ素)は歯を強くする」

というのは某CMでも出てくるフレーズなので、ご存知の方も多いと思いますが、今日はフッ化物についてお話します。

 

フッ化物の3つの働き

フッ化物は主に3つの働きで歯を強くします。

① 歯質の強化

歯はカルシウムとリンからなる結晶成分(ヒドロキシアパタイト)によって硬くなりま
す。フッ化物が歯に取り込まれると、このヒドロキシアパタイトからさらに硬いフルオ
ロアパタイトへ変化して、う蝕になりにくい歯になります。

②再石灰化の促進

初期う蝕(むし歯になりかけている状態)では、大事なカルシウムやリンが溶けだしており、これを脱灰(だっかい)と言います。

この脱灰した部位に、カルシウムやリンを戻すことで歯は再び硬くなります。歯が再び硬くなることを、再石灰化と言います。

初期う蝕に対して、再石灰化することで、歯を修復します。

③プラーク内の細菌に対する酸産生の抑制

プラーク中の細菌が酸を作りだすことで脱灰が生じ、う蝕(むし歯)になってしまいます。

フッ化物は細菌にも作用し、酸が作られるのを抑えます。う蝕の原因の1つである酸を作らせないことで、う蝕予防します。

 

フッ化物の使用方法!

毎日、歯にフッ化物を作用させる方法の1つに、歯磨剤(歯磨き粉)の活用があります。

歯磨剤にはフッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムというフッ化物が含まれていることが多いです。

2023年1月に「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」の改訂がありましたので、ご自宅でのケアの参考にされてはいかがでしょうか?

6歳臼歯が生える時期(6歳前後)からは、大人と同じ1500ppm配合がオススメです。
当院でも500ppm~1450ppmのフッ化物配合歯磨剤を取り扱っておりますので、ぜひお声がけください。

図の方法だと、歯磨きの最後にはうがいをあまりしないようになっていますので、気になる方は『2度磨き』がおすすめです。
1回目は普段の歯磨きをして、しっかりうがいをする、2回目はフッ化物配合歯磨剤を使って磨く、という方法です。

フッ化物配合歯磨剤はとてもお手軽ですが、低年齢のお子さまの場合、フッ化物配合歯磨剤を飲み込んでしまうこともあり、体への悪影響など、ご心配に思われる方もいるかと思います。
結論から言うと、歯磨剤を1回量、毎回歯磨きの度に飲み込んでもしまっても安全です。

ただし、お子さま用のフッ化物配合歯磨剤はおいしい味がしますので、チューブごと丸々1本食べてしまわないように、保護者さまがしっかり管理してください。ケチャップ、ソース、しょうゆでも、全量飲んだら、体に悪影響があるのと同じです。

 

まとめ

当院でも歯面塗布(歯に高濃度のフッ化物を直接塗る方法)も行っております。そのほか、フッ化物配合の洗口剤もおすすめしております。
ぜひお試しください。

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