「あなたのからだに優しい治療」ひらかわ歯科医院

超音波スケーラーを使った歯石取り

2017.06.26

目次

 

・超音波スケーラーとは?

・歯石取りに対しての不安

・エアスケーラー

・まとめ

 

超音波スケーラーとは?

 

超音波スケーラーは歯肉縁上(歯茎より上の箇所)と歯肉縁下

(歯周ポケット内)に付着している歯石を除去する時に使用します。

超音波による微細振動で歯に付着している歯石を剥がし、粉砕します。

「チップ」という超音波スケーラーの先端に装着する刃先を交換する

ことにより、歯石の付着している場所が歯周ポケット内であっても

綺麗に除去することが可能になりました。

超音波スケーラー以外では「キュレット」という手動で歯石を削り取る器具もございます。

超音波スケーラーとキュレットを比べた時のメリット・デメリットは次のようになります。

 

超音波スケーラーのメリット

 

・歯石が大量に付着している場合、除去が容易になる

・短時間で治療ができる

・刃先を動かさなくてよいので、刃の動きが制限される歯周ポケットの深い部分の歯石も除去ができる

・患者様の負担が少ない

 

超音波スケーラーのデメリット

 

・独特の音と振動を患者様が不快に感じる場合がある

・お口の中の状態によっては知覚過敏が生じやすい

・使用する際に水が出るので定期的に吸引が必要

 

歯石取りに対しての不安

 

最近ではインターネットやSNSの普及により様々な情報を得る事が出来るように

なりました。しかしその中には間違っていたり、誤解を生むような内容の情報も

見られます。

その中には歯石取りを行うと「歯が削れる」「歯茎が傷つく」といった内容の情報もあり、

歯科医院で自分が行われた治療に対し、不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

よくある歯石取りに対しての不安を解消するためにご説明いたします。

 

歯石を取ると歯茎が傷つくのではないか?

 

歯石を取った直後に口の中をすすぐと血が混じっていたことはございませんか?

もしかしたら歯茎を傷つけられたのではないかと感じる方もいらっしゃると思います。

確かに歯石取りを行うと出血することが多くあります。歯に歯石が付着していると、その歯石が原因で

歯茎が炎症を起こしていることが多くあります。この場合、少しの刺激で出血しやすくなっています。

特に歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)の深くに歯石がついていたり、歯石が多く付着していると、

どうしても一時的に出血をする可能性があります。ただし、この時に出る血は歯茎が炎症を起こした部分から出る血なので、

いわば悪い血と思ってください。歯石を取るのと同時に悪い血を出しているので、症状が落ち着くころには

より引き締まった歯茎になります。また、歯石を取り正しい歯磨きを続ければ、やがで出血をしない健康的な歯茎になります。

 

歯石を取ると歯が傷つくのではないか?

 

歯石を取る時には金属の器具を使っているので、頻繁に歯石取りを行うと歯が削れてしまうのではないか

と感じる方もいらっしゃると思います。超音波スケーラーは固まっている歯石だけを剥がし粉砕しています。

直接歯に当たったとしても、歯が削れてしまう程ではございませんのでご安心ください。

歯石取りを行ったら歯が削られたと感じるのには理由があります。歯石を長期間にわたり放っていると、

歯の周りを大量の歯石が取り囲むように付着します。そのため、感覚的に歯石自体が自分の歯だと感じ、

その歯石を一気に取り除くと歯が急に小さくなった様に感じます。また、歯と歯の間の歯石を取ることに

なるので隙間が空くことがあります。これらの事から「歯石を取ったら歯も削られた」と誤解に繋がる場合があります。

 

超音波スケーラーを使ったら費用負担は上がりませんか?

 

超音波スケーラーを使用したからといって、費用が変わることはありません。

ただし、保険適用での歯石取りなのか、保険適用外の歯石取りなのかによっては費用負担が変わってきます。

この場合、歯石取りではなく「歯のクリーニング」としての扱いになります。

 

●保険適用のクリーニング

「歯周病治療のためのクリーニング」という前提です。初診料やレントゲン撮影料、検査料などを含めた計算になり、

3割負担であれば約3,000円の費用が掛かります。

歯周病治療としてのクリーニングなので、歯周病を悪化させる歯石を除去することがメインになります。

歯石の付着量が多い場合は数回に分けて治療を行うことがあります。数ヶ月毎の定期検診に通われている方は

1回の治療で終わる場合が多いです。

 

●保険適用外のクリーニング

検査の必要が無いのでクリーニング費用のみの負担になります。相場としては5,000円~20,000円というのを見かけます。

料金に開きがあるのは、歯科医院ごとにどんな治療を行うかなどの設定を自由にできるのと、患者様の状態やご希望により

治療内容に差が出てくるためです。虫歯や歯周病の予防が目的で来院される方や、タバコやコーヒーなどが原因の

着色汚れを落としたいといった審美が目的で来院される方もいらっしゃいます。

セルフケアでは落としきることのできない汚れも、専門の器具を使うことによりキレイに落とすことができます。

 

エアスケーラー

 

超音波スケーラーと同じく振動により歯石を除去する「エアスケーラー」という器具があります。

超音波スケーラーと比べると振動数が弱いため知覚過敏の方には適しています。

また、ペースメーカーを装着した方にも安全な器具です。

ただし、パワーは超音波スケーラーの方が優れており、歯石を除去する能力は劣ります。

その為、超音波スケーラーの方が使用頻度としては高いですが、痛みを感じた場合には歯科医師や歯科衛生士に

相談をしてみるとよいでしょう。

 

まとめ

 

歯石取りといっても歯の表面に付いた歯石を取るのか、歯周ポケットの中の

歯石を取るのか、どれくらいの量の歯石が付着しているのか、など状況は

様々です。その時々により使用する器具も変わってきます。

超音波スケーラーは歯石を素早く除去するためには、とても効果的な

器具と言えますが、肝心なことは歯石を付着させない習慣を身に付ける

事です。しかし、セルフケアでは落としきることのできない汚れもあるので、

日々の歯磨きを頑張るのと同時に定期的に歯科医院にて検診を受けることを

お薦めします。

また、歯石を取ったことにより歯茎から出血したり歯がしみる事もありますが、大体は一時的なものです。

これらも対処を行えば問題ありませんので安心して治療を受けられてください。

 

執筆/ひらかわ歯科医院 院長 平河貴大

 

 

 

 

 

 

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