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歯間ブラシで痛い?歯磨きをサポートするオーラルケア用品の選び方

目次

 

・歯磨きの際にオーラルケア用品を使っていますか

・歯間ブラシの選び方

  -歯間ブラシを選ぶ目安

  -歯間ブラシの適切な使用方法

・歯間ブラシの種類

・歯間ブラシを使用する際に気をつけること

・まとめ

 

歯磨きの際にオーラルケア用品を使っていますか

 

皆さんは歯磨きを行う時にどんな道具を使っていますか?

多くの方は歯ブラシと歯磨き剤で歯磨きを終えていると思います。

しかし、歯ブラシだけではどんなに丁寧に磨いても歯にこびりついている歯垢は、約60%しか落としきれていないという検証結果があるのです。

歯科医院で治療や検診を受けたことがある方は、治療の一環として「歯磨き指導」を受けたことがあると思います。

その際に効果的な歯磨き方法だけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシといったオーラルケア用品の説明を受けた方も多いのではないでしょうか。

歯ブラシと併用して使うことにより、歯垢を約85%まで落とすことができるようになります。

特に歯茎の下がる始める30歳代以降の方や歯周病の方には積極的に使用すると良いでしょう。

 

歯間ブラシの選び方

 

歯間ブラシの役割は歯周ポケットと呼ばれる「歯と歯茎の隙間」に溜まった、歯ブラシだけでは落としきれない歯垢を落とすことです。

歯周ポケットに歯垢が溜まった状態が続くと、虫歯だけでなく歯周病の原因にもなりえますので注意が必要です。

では、歯間ブラシの選び方ですが、まずは自分のお口の中の状態に合わせた「サイズ」を選びましょう。

 

歯間ブラシを選ぶ目安

サイズ:SSS

歯と歯の隙間の広さ:~0.8㎜

使用箇所:前歯などの特に狭い部分

初めて歯間ブラシを使用する方や歯茎は下がっていないけれど挿入できる部分


サイズ:SS

歯と歯の隙間の広さ: 0.8~1.0㎜

使用箇所:前歯や奥歯などのやや狭い部分

初めて歯間ブラシを使用する方や歯茎は下がっていないけれど挿入できる部分


サイズ:S

歯と歯の隙間の広さ: 1.0~1.2㎜

使用箇所:やや歯茎が下がっている部分


サイズ:M

歯と歯の隙間の広さ: 1.2~1.5㎜

使用箇所:歯茎が下がってしまった部分やブリッジをつけている部分


サイズ:L

歯と歯の隙間の広さ: 1.5~1.8㎜

使用箇所:歯茎が下がってしまった部分やブリッジをつけている部分

 

初めて歯間ブラシを使う方は「小さいサイズ」からお試しください。

自分の歯と歯の隙間を判断するのは困難なので、自分に合ったサイズの歯間ブラシを見つけるためにも大切なことです。

サイズが合っていないにも関わらず無理やり挿入をすると、歯茎を傷つける可能性があり、出血をしてしまう恐れがあります。

歯間ブラシの先端を当てて、軽く力を込めてもブラシが通らなければ、無理に使用しなくても良いでしょう。

 

歯間ブラシの適切な使用方法

歯間ブラシの先を歯と歯の隙間、ちょうど歯茎の三角形になっている部分から優しく入れていきます。

そして前後にゆっくり3回ほど動かしてください。

力を込めてゴシゴシこすらなくても十分に歯垢を落とすことができます。

そして1カ所ごとに歯間ブラシを水でゆすぎ次の部分に移ってください。

歯間ブラシは1日1回を使用頻度の目安とし、夜の就寝前の歯磨きの際に行うと良いでしょう。

また、歯間ブラシは歯ブラシで全体を磨いた後に使用するというイメージを持っている方も多いと思いますが、歯間ブラシは歯ブラシの前に使用した方がより効果的です。

歯ブラシを使用する際に多くの方は歯磨き粉を使用すると思います。

歯磨き粉には歯垢を落とす役割だけなく、フッ素などの歯を強くするための成分も含んでいます。

歯ブラシを使用する前に歯間ブラシで歯と歯の隙間の歯垢を落とすことにより、細かな部分まで歯磨き粉に含まれている成分を行き届かせることができるのです。

また、歯ブラシを使用した後に歯間ブラシを使用すると、歯垢と一緒にフッ素などの成分も落としてしまうことになります。

そのため、オーラルケア用品を使用する際は順番に気をつけてください。

 

歯間ブラシの種類

 

歯間ブラシはワイヤータイプのものからゴムタイプのものまで種類が豊富にございます。

ドラッグストアなどで購入をする際にどれを買えばいいか迷う方も多くいらっしゃると思います。

当院では歯茎への影響を考えゴムタイプのものをオススメしております。

≪ゴムタイプの特徴≫
・歯と歯茎に優しい
金属を使用していないので、柔らかいです。その為、歯茎への負担がワイヤータイプのものより軽減できます。
被せ物を入れていらっしゃる方にも誤って傷つける心配も無いのでオススメです。

・痛みを感じにくい
歯茎に突き刺してしまうなどの間違った使い方をしても、痛みを感じにくい特徴もあります。
初めて歯間ブラシを使う方や以前歯間ブラシが苦手なかたにもオススメです。

・I字タイプのものが多い
ゴムタイプの場合、持ち手がL字タイプ(奥歯の歯間が磨きやすい)のものよりも

I字タイプのもの(前歯の歯間が磨きやすい)の方が多い傾向にあります。

奥歯に使用する際には使いにくい場合もありますので、その際にはL字タイプのものを探すか歯科医院にお問合せください。

 

歯間ブラシを使用する際に気をつけること

 

歯間ブラシを使用したことがある方から聞く内容で「歯間ブラシは痛い」「血がでた」という話があります。

これは歯間ブラシの使い方に問題があります。

歯茎が痛いという理由で来院される患者様に中には、歯間ブラシによる傷がついてる方もいらっしゃいます。

歯間ブラシは力加減が強すぎると歯茎を傷つけてしまい、痛いと感じるようになります。

歯間ブラシを使用する際には、歯間ブラシが入りにくい場所には無理に使用せず、歯間ブラシが通る場所に対して優しく使うようにしてください。

また、サイズが大きすぎる可能性もございますので、小さいものに変えるのも良いでしょう。

また、歯間ブラシを使用した際に歯茎から血が出ることがあります。

血が出た時は驚くと思いますが、決して悪いことだけではないのです。

歯間ブラシを使用して歯茎から出るということは、歯茎に炎症があるということです。

歯茎が炎症を起こすと痛かったり腫れたりと嫌なイメージが強いですが、これは免疫反応の証なので、身体が細菌と戦っていることを意味します。

そのため、歯間ブラシを使用した際に歯茎から血が出ることは、歯茎に炎症がある証拠です。

そしてこの時に出た血がドロドロとしている場合は、悪い血なので流してしまった方が良いです。

またドロドロした血が出るということは歯周病の恐れもありますので、歯科医院へ相談をお薦めいたします。

お口の中の健康状態が良くなり、炎症による歯茎の腫れが治まると歯茎が引き締まるので、歯と歯の隙間が広がったように感じますが、これはお口の中の健康に取って良いことなのであまり気にすることはございません。

ただし、サラサラとした血が出る場合は歯茎を傷つけている恐れがあるので注意してください。

 

まとめ

 

オーラルケア用品には歯間ブラシだけではなく、デンタルフロスや薬用歯間ジェルなど様々ございます。

最近では予防歯科が広く認知されるようになったため、歯磨きに対する意識がとても高くなってきたように感じます。

健康的なお口の中の状態を維持するためにも日々のケアは欠かせません。

オーラルケアに対する知識を正しく持ち、正しい歯磨き方法を身に付けることが生涯自身の歯で食事を行うことへの第一歩になります。

また、定期的に歯科医院で検診を行うことにより、日々の歯磨きでは落としきれなかった歯垢や溜まった歯石を落とすことができます。

その際に虫歯ができていないかのチェックを行ったり、患者様ごとの歯周ポケットの深さや出血の有無なども、細かくデータとして蓄積されるのでお口の中の健康状態を知ることができます。

患者様と歯科医院で協力し、お口の中の健康を守っていきましょう。

 

執筆/ひらかわ歯科医院 院長 平河貴大

 

 

 

 

 

 

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