「あなたのからだに優しい治療」ひらかわ歯科医院

本当に気をつけたい!!永久歯の虫歯リスクとは

2016.11.18

目次

 

・どうして虫歯ができるのか

・虫歯になる条件

・永久歯を削らない虫歯治療

・二次虫歯の危険性

・まとめ

 

どうして虫歯ができるのか

 

mushiba_c2私達のお口の中には多くの細菌が潜んでいます。

その中には虫歯菌も含まれています。

その虫歯菌が作り出す酸によって歯が溶かされてできるのが「虫歯」です。

虫歯菌には種類があり、中でも代表的なものが「ミュータンス菌」です。

 

ミュータンス菌は人間が生まれたばかりの時にはお口の中にいません。

前歯が生え始め、菌が定着してくる1歳半から2歳頃にかけて、ご両親などの保護者の方から口移しで食べ物をもらったり、同じ食器を使ったり、会話をしている時に飛ぶごく少量の唾液から感染をします。

ミュータンス菌は食べ物の中の糖分を栄養とし増殖します。

そしてグルカンというネバネバした物質をつくり歯に付着します。

このネバネバした物質には、ミュータンス菌以外にもたくさんの細菌が含まれており、これを「歯垢」と言います。

 

歯垢の中に潜んでいるミュータンス菌は、食事などで摂取した糖分や炭水化物から栄養を摂り、酸を作って歯を溶かします。

このことを「脱灰(だっかい)」と言います。

しかし、食事を終えると唾液の働きにより、溶けた歯を再生していきます。

これを「再石灰化(さいせっかいか)」と言います。

 

私達が食事をするたびに脱灰が行われ、食事が終わると再石灰化が行われます。

つまり、お口の中では常に脱灰と再石灰化が交互に行われています。

しかし、食後のケアを怠ったりダラダラ喰いなどで脱灰のスピードに対して再石灰化が間に合わない状態が続くと、脱灰と再石灰化のバランスが崩れ「虫歯」ができてしまいます。

 

虫歯になる条件

 

虫歯ができるには「菌」「糖分」「時間」の3つの条件が必要になります。

まずミュータンス菌がお口の中にいて、ミュータンス菌が栄養となる糖分を摂取し酸を作り、時間とともに歯を溶かしていきます。

この事から、糖分がお口の中に入ったからといって、すぐに虫歯になるわけではないことがわかります。

大切なのは糖分とミュータンス菌が歯についている時間をいかに短くするかです。

ミュータンス菌は歯の表面に付着している歯垢の中に潜んでいるので、これを落とすために効果的な手段が正しい歯磨きなのです。

「食後や就寝前に歯磨きをしましょう」と言われるのはこのためです。

極端ではありますが、歯磨きをしなくてもお口の中にミュータンス菌がいなければ、ひどい虫歯になることはないでしょう。

逆にミュータンス菌がたくさんいても、甘い物をほとんど食べず、十分な量の唾液が出ており再石灰化が盛んであれば、やはり虫歯にはならないでしょう。

 

永久歯を削らない虫歯治療

 

一昔前は、虫歯ができたら「削って詰め物をする」という修復治療が基本でした。

しかし、以下のことが近年明らかになり、治療に対する考え方も変わってきました。

・歯は削らない方が長持ちする

・虫歯の進行は止めることができる

 

mushiba_c3虫歯があるということは、歯が脱灰の状態に傾いていることを示しています。

この状態が続いて、虫歯はさらに進行をすると、やがて歯に穴が開いたり、痛みを感じたりするようになります。

しかし、虫歯があまり進行していなければ、歯が脱灰の状態に傾いていても、口腔内環境をコントロールすることにより、虫歯の進行を止め、歯を削ることをせずに維持することもできます。

虫歯などの治療で歯科医院に行ったことのある方は経験したことがあると思いますが、歯磨き指導も治療の一環として行っています。

これは虫歯にならないためのお口の中の環境づくりにとって、とても大切なことです。

 

虫歯が進んで、口腔内環境を脱灰から再石灰化に向けたとしても対処できない場合は、必要最小限だけを削る処置が行われます。

歯を削ると次のようなリスクがあります。

・歯の寿命が短くなる

・削った部分は再び虫歯になりやすい

削る治療を行う度に、削る範囲が広くなる

やがて神経を抜き、最後には歯を抜くことになる

 

このような悪いサイクルにならないためにも、虫歯治療の最初の段階では削らずに、たとえ削ったとしても必要最小限にして、できる限り歯に対するダメージを少なくすることが大切です。

 

二次虫歯の危険性

 

mushiba_c4二次虫歯とは、虫歯の治療を行った際にプラスチックの詰め物や銀歯を入れた後、自分の歯と詰め物の隙間から発生していく虫歯のことです。

詰め物の劣化はもちろんですが、お口の中の環境が脱灰に傾いた状態であると、虫歯治療を何度行っても二次虫歯が繰り返されます。

歯科医院で行われる永久歯の治療において約70%が二次虫歯の治療という話も聞きます。

二次虫歯を防ぐ方法としては以下のようなものが挙げられます。

 

 

治療した場所を意識して磨く

自分の歯と治療を行った際に詰め物を入れた場所の間には、わずかではありますが段差が生じます。

詰め物の材料などにもより精度に差はありますが、この段差に歯垢が付着し、それが健康な歯と詰め物の隙間から徐々に溶かしていき、詰め物の下で虫歯が進行していきます。

このような状態にならないためにも、虫歯治療を行った歯は清潔にしておく必要があります。

 

セラミックなどの高性能な素材を使う

保険適用外ではありますが、セラミックやハイブリットなどの素材を使用することにより、二次虫歯になるリスクを下げることができます。

セラミックやハイブリットなどの素材には歯垢が付着しにくく、汚れも落としやすいという特徴があります。

また、長く使っても劣化しにくいというのも良い点です。

自然な見た目にできるので、審美性の面でも高性能と言えます。

保険適用の素材ではコストは抑えられますが、どうしても必要最低限の素材になります。

プラスチックの場合は割れやすく着色がしやすい。

銀歯は温度変化に弱いため熱い物や冷たい物を食べ続けると、わずかではありますが変形したり、長年使用すると劣化し自分の歯との間に隙間が生じます。

 

定期検診に通う

二次虫歯は詰め物のわずかな段差に歯垢が付着し、徐々に進行していくと上記でご説明しました。

この場合で注意しなければいけないことは、表面に見えているものよりも歯の中では大きく広がっている危険性があるということです。
神経を取っている場合は痛みを感じません。痛いと感じた時には歯の表面→歯の根→歯茎といった流れで症状が進み腫れや痛みが出ていることが考えられます。そうなると土台となる歯の根も使えなくなり、歯を抜くという選択をすることになります。

歯科医院に定期検診に通うことは二次虫歯を防ぐ方法としてだけでなく、新たな虫歯や歯周病を防ぐといった「お口の中全体の病気」を防ぐことに繋がります。
永久歯は症状が痛みとして具体的に出てからでは症状はかなり進行しています。虫歯が進行すると削る場所が多くなったり神経を抜いたり、ひどい場合は歯を抜く事にもなります。そうならない為にも治療が必要な個所を早期発見することがとても大切です。

 

まとめ

 

人間の永久歯はサメやワニのように何度も生え変わるものではございません。

一生自分の歯で食事をするためには、歯についての正しい知識と歯磨きの方法を身に付けておくことが大切です。

また、歯科医院と協力し定期的にメンテナンスを行うことも大切です。

お口の中の環境が虫歯になりにくい状態を維持し、歯磨きでは落としきれない歯垢を専用の器具を使い除去し、虫歯があったとしても早期発見をすることにより、削る治療を回避することも可能になってきます。

自分のお口の中の環境で気になることがある方は、一度歯科医院に検診に行くことをお薦めします。

 

執筆/ひらかわ歯科医院 院長 平河貴大

 

 

 

 

 

 

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