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ツノに注意!〜お子様の歯科相談Part2〜
お子さまの成長で、新しい永久歯が生えてくることは保護者さまにとっても喜ばしいことだと思います😊
今日は歯の生え変わりに関するご相談の一例をご紹介いたします。
初めての永久歯が生えたての時期に
『新しい永久歯が生えてきたのに、乳歯が抜けていない』
ということが下の前歯でみられることがあります。
『乳歯が抜けていないこと、永久歯の位置から歯並びは大丈夫か』とご相談を受けることも多いのですが、この場合、
乳歯は抜歯をすることをおすすめしています。
乳歯がなくなると、永久歯は舌に押され、もともと乳歯が生えていた位置くらいまで前方に動きやすくなります。
下の前歯は舌と唇の筋肉の力により、何もしなくても歯並びがある程度は整うようになっているので、すぐに矯正治療が必要なケースは少ないです。
永久歯への生え変わりは始まってからも一気に進む訳ではなく、途中で1~2年ほど中休みを挟みます。
一般的に 9~10歳頃から、生え変わりの後半戦が始まりますが、この頃になると、保護者さまの仕上げ磨きから手が離れてしまうことも。
保護者さまも生え変わりの初期と比べると関心が低くなりがちですが、気をつけていただきたい事があります。
一般的に10歳前後から生えてくる小臼歯(真ん中から数えて4番目もしくは5番目)は変わった形をして生えてくることがあります。
歯のかみ合わせの面の真ん中などにツノのような突起が付いていることがあり、これを中心結節(ちゅうしんけっせつ)といいます。この突起の中に歯髄(歯の神経)が入り込んでいて、知らない間にボキッと折れてしまうと大きな虫歯と同様に歯髄がダメになってしまうことがあるのです。
折れてしまっていても、通常は存在しない突起なので、折れたことに気づきにくく、痛みなどの症状が出たときに発覚し、
残念ながらせっかくの永久歯が長くもたないことがあります。
そのため、中心結節がある歯が生えてきたら、早急に折れないように補強しておく必要があります。
年齢的にも仕上げ磨きなど、保護者さまの介入が難しくなってく
ると思いますが、生え変わりの後半戦もぜひ気にかけていただければと思います。
歯の生え変わりが始まる5歳〜14歳頃のお子さまのお口の中は、大人に比べ、ダイナミックに変化します。
毎日の仕上げ磨きでは気づきにくいところも、プロの視点でしっかりサポートいたします。
お子さまのお口に関するご心配ごとがありましたら、お気軽にご相談ください。