「あなたのからだに優しい治療」ひらかわ歯科医院

虫歯予防を期待できる食べ物について知りましょう!

2016.10.07

目次

 

・虫歯ができるまでの過程

虫歯に「なりやすい食べ物」・「なりにくい食べ物」

虫歯を防ぐための食習慣と栄養素

チーズと虫歯予防の関係

まとめ

 

虫歯ができるまでの過程

まずは虫歯ができるまでのメカニズムをおさらいしてみようと思います。

①お口の中にいる虫歯菌が歯の表面にいて、食べ物(糖分)が入ってくるのをまっています

②食べ物(糖分)がお口に中で分解され、グルカンというネバネバしたものを作り出します

③グルカンが歯にくっつき歯垢を作り出します。歯垢の中には虫歯菌を含め、様々なばい菌が潜んでいます。

④虫歯菌が糖分を取り込み、歯を溶かす酸を作ります。

 

これは脱灰と呼ばれ、歯が壊されていくメカニズムです。

虫歯を予防するために大切なのは、歯磨きなどのケアです。

また、生きていく上で欠かせない「食事」からも虫歯にならないための工夫をすることができます。

今回は虫歯予防になる食べ物と栄養素についてご紹介いたします。

 

虫歯に「なりやすい食べ物」・「なりにくい食べ物」

最も歯に悪いものとしてイメージできる食べ物は、糖分を多く含んだチョコレートや砂糖菓子などが考えられます。

これは間違いではございません。

では、甘いお菓子などを控えるだけで虫歯予防になるのでしょうか。

多く摂取すると虫歯になりやすい食べ物の条件をまとめてみました。

[虫歯の原因になりやすい食べ物の条件]

・糖分を多く含んだもの

・長時間にわたりお口の中に残留するもの

・歯にくっつきやすいもの

・酸性のもの

・硬すぎるもの

具体的には・・・

レモンなどの柑橘類

lemonこれらは酸性の食べ物で、含まれている強い酸が歯に悪影響を及ぼしています。

日常的に摂取している方は注意をしてください。

一方で、柑橘類はビタミンCが豊富だったり美肌効果も期待できる食べ物なので、一切の摂取を控えてくださいという訳ではございません。

食べ過ぎには注意し、食後にはお水でお口を濯ぐだけでも良いのでケアをするとよいでしょう。

 

チョコレート、キャラメル、飴

choco糖分を多く含み、歯にもくっつきやすい食べ物の代表的なものです。

子供のおやつなどには出さない方がよいでしょう。

お口の中にも残留しやすいものなので、食べた後はケアをするようにしてください。

 

 

ドライフルーツ

dryfluit糖分を多く含んでいることはもちろんですが、ドライフルーツの問題点としては食感がねっとりしているため、歯にくっつきやすい点です。

しかし、栄養価が高く健康に良い食べ物でもあるので、摂取する場合は適量を意識し歯磨きなどのケアを忘れないでください。

 

 

スナック菓子

塩分の方が多いと思われがちなポテトチップスのようなスナック菓子ですが、糖分も多く含まれています。

奥歯にもくっつきやすいので注意が必要です。

ガム

最近ではキシリトールガムのように、虫歯予防に効果のある商品もあります。

しかし注意が必要なのは、キシリトールガムの中にも種類が多くあり、糖分が多く含まれているものがありますので注意をしてください。

また、お口の中に残留しやすい点でも注意が必要です。

 

するめ、硬すぎるせんべい菓子

食べ物をよく噛むことは良いことですが、硬すぎるものを噛み続けると、噛み合わせを悪くしてしまう恐れがあります。

何事も適度にしておきましよう。

では、虫歯予防が期待できる食べ物とはどういったものでしょうか。

簡単に言うと虫歯の原因になりやすい食べ物の条件の逆のものです。

 

[虫歯予防が期待できる食べ物の条件]

・糖分が少ないもの

・お口の中に残留しにくいもの

・歯にくっつきにくいもの

・食物繊維が豊富なもの

・硬すぎず、噛む回数が多くなるもの

 

horensou「糖分が少ないもの」「お口の中に残留しにくいもの」「歯にくっつきにくいもの」がなぜ虫歯予防に期待できるのかは、虫歯の原因になりやすい食べ物の条件の逆と考えていただければ間違いはございません。

では、食物繊維がなぜ虫歯予防に期待できるのでしょうか。

ここで重要になってくるのは「唾液」です。唾液には歯についた歯垢を洗い流したり、歯の再石灰化には欠かせないものです。

実は食物繊維には「唾液の分泌を促す効果」と「歯の表面の汚れを落とす効果」があります。

サツマイモごぼうなどの根菜類キャベツレタスほうれん草などの葉物野菜豆類に多く含まれています。

食物繊維を含んだ食べ物は唾液の消化酵素では分解がされません。

そのため、よく噛んで食べる必要があり、その過程で唾液が多く分泌されます。

 

歯の表面の汚れを落とす効果としては、食物繊維のイメージとして腸内の掃除とバランスを整えてくれる効果が一般的によく知られていると思います。

これと同じことが歯の表面にも期待することができます。

よく噛んで食べることで付着した歯垢などを取り除いてくれるため、歯の表面がきれいな状態になります。

さらに、噛むという行為は歯肉の血行が良くなり、マッサージ効果もあると言われています。

食物繊維を多く含む食べ物として具体的にあげると・・・

 

野菜類:ごぼう、サツマイモ、キャベツ、レタス、ホウレンソウ、とうがらし など

豆類:ひよこ豆、えんどう豆、小豆、大豆 など

海藻類:かんてん、ひじき、わかめ、こんぶ など

 

以上を見ると甘い物が好きな方には酷な結果となります。

ですが、以外にもプリンやゼリーには使われている糖分が少なく歯にもくっつきにくいため、おやつとしてはチョコレートやスナック菓子よりも虫歯予防に対して適していると言えます。

また、せんべいなど甘味の少ないものやチーズのようにカルシウムを多く含む食べ物も良いでしょう。

 

虫歯を防ぐための食習慣と栄養素

野菜中心の「食習慣」にすることにより虫歯予防に効果が期待できます。

これには酸性とアルカリ性が関係しています。

身体の状態をアルカリ性にしておくと、唾液の働きが良くなり、根本的に虫歯になりにくい体質になります。

食べ物ごとに酸性とアルカリ性を分けてみると以下のようになります。

 

酸性:豚肉、牛肉、鶏肉、卵黄、マグロ、鮭、タコ、白米、玄米 など

アルカリ性:大豆、インゲン、昆布、ほうれん草、ごぼう、サツマイモ など

 

このことから、肉類などの動物性タンパク質や穀物は酸性。

野菜や海藻、豆類はアルカリ性になります。

人間と同じ霊長類であるゴリラなどには虫歯はありません。

これは果物や野菜を食べているためで、自然の野菜や果物には虫歯予防に効果が見込めるものが多くあります。

 

食習慣と同じく「栄養素」も歯の健康にとって重要になってきます。具体的にはどのようなものがあるのかご紹介いたします。

  • ビタミンD

骨を強くするカルシウムとリンを骨の中に蓄積する役割をもっているのがビタミンDとビタミンAです。

特にビタミンDは歯と骨を石灰化しておくために最も重要なビタミンです。

  • ビタミンA

骨の健康に対して重要なビタミンです。

ビタミンDと協力して骨の成長の調整と促進を担っています。

ビタミンAは骨や歯の成長と修復を促す成長因子です。

 

虫歯予防にとって正しい食習慣や必要な栄養素を理解することで、虫歯になりにくい体質にしていくことは可能です。

糖類だけでなく肉類などのタンパク質も歯の健康に取って少なからず影響を与えているということを覚えておいてください。

 

チーズと虫歯予防の関係

唾液が虫歯予防にとって大きな役割を果たしていることはご理解いただけたと思います。

そこでオススメするのが食後のハードチーズです。

食物繊維と同じくチーズは唾液の分泌を促す効果があります。

さらにチーズに含まれているリン酸カルシウムという成分が、歯の表面に薄い膜を作り、虫歯菌の作り出す酸から歯のエナメル質を守ってくれます。

 

また、お口の中にはpH(ペーハー)という水素イオン濃度を測る数値があります。

これはお口の中の環境が、アルカリ性や酸性への傾きを表す指標で、0~14までの段階で判断されます。

0に近い方が酸性、14に近い方がアルカリ性となっており、通常健康な方の数値は6.5~7とされ、弱酸性~中性の状態です。

これが5.5より酸性に傾くと虫歯になりやすくなります。

ここで発揮されるチーズの効果がpH値の上昇です。実験によると、食後まもなくチーズを食べた方は、すぐにpH値が上昇したとされています。

 

ただしチーズを食後に食べていれば安心という訳ではございません。

食習慣の一部として効果的があるので、これに加えて歯磨きなどの食後のケアを行うようにしてください。

 

まとめ

虫歯予防にとって良い食べ物、悪い食べ物についてご理解いただけたと思います。

いきなりすべてを見直していくのは難しいと思いますので、少しずつ日常生活に取り入れていけば無理なく改善していくことはできるでしょう。

ただし、歯に良い食べ物を食べているからと言って安心ではございません。

食習慣と同様に歯磨きなどのケアが重要です。

ケアに関しては、定期的に歯科医院へ検診に行き、お口の中を健康な状態に維持しておくことをお薦めします。

 

執筆/ひらかわ歯科医院 院長 平河貴大

 

 

 

 

 

 

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