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歯に黒い点や変色が?初期虫歯の原因から治療法まで詳しく解説
こんにちは。
2024年も残すところあとわずかとなり、一段と寒さも増してきましたね。
体調を崩しやすくなる時期ですので、気を付けてお過ごしください。
さて、皆さんは鏡を見たときに歯に黒い点や変色があるのを見つけたことはありませんか?
もしかすると、それは初期の虫歯かもしれません。
虫歯は、進行の早いものもあれば、適切なケアによって治る(進行を抑えられる)こともあります。
今回は初期虫歯とはどんな状態をいうのか?原因から治療法まで詳しくご紹介します。
初期虫歯とは?
初期虫歯とは、歯の表面で進行が始まったばかりの虫歯のことです。
この段階では、歯の表面のエナメル質が溶け始めているものの、穴があいているわけではありません。見た目には、白く濁った部分や黒い斑点が現れることがあります。
初期虫歯が放置されると、細菌がエナメル質を破壊して象牙質まで到達し、穴があいたり痛みを感じるようになります。そのため、初期虫歯の段階で適切なケアをすることがとても重要です。
なぜ初期虫歯は黒く見えるの?
初期虫歯が黒く見える原因はさまざまです。
以下にいくつかの主な理由を挙げます。
1. 色素の付着
歯の表面に付着した飲食物の色素や汚れが原因で、黒く見える場合があります。この状態では、実際には虫歯ではないこともありますが、放置すると虫歯に発展する可能性があります。
2. エナメル質の変化
虫歯が進行すると、エナメル質が溶けて薄くなり、内部の象牙質の色が透けて黒く見えることがあります。
3. 再石灰化のあと
初期虫歯が再石灰化によって進行を止めた場合、黒い斑点として残ることがあります。この状態では、黒く見えても問題はありません。
初期虫歯は治る?治療の必要性は?
「初期虫歯」であれば、再石灰化によって進行を止められることがあります。
「再石灰化」とは、口腔内に存在する虫歯菌が作り出す酸にさらされることで溶けてしまったエナメル質を修復する作用のことです。唾液にはこの酸を中和し、唾液中に含まれるリンやカルシウムによりエナメル質を修復する働きがあります。
そのため、初期虫歯の段階では、歯科医院での治療が不要なケースも多いですが、適切なケアは欠かせません。
再石灰化を促す方法
1.フッ素を活用する
フッ素は歯の表面を強化し、虫歯の進行を抑える働きがあります。市販のフッ素入り歯磨き粉を使用するだけでなく、歯科医院で高濃度のフッ素を塗布してもらうことも効果的です。
2.正しいブラッシング
歯垢がたまると酸が発生し、エナメル質が溶けやすくなります。毎日のブラッシングで歯垢をしっかり取り除きましょう。
3.唾液分泌を促すバランスの良い食事
カルシウムやリンを含む食品を摂取し、唾液の分泌を促すことで再石灰化を助けます。また間食はなるべくしない、ダラダラ食べをしないように注意しましょう。
4.定期的な歯科検診
初期虫歯は自分で発見するのが難しいことが多いです。歯科医院での定期検診を受けることで、早期発見・早期対処が可能になります。
初期虫歯が進行するとどうなる?
初期段階で治らなかった虫歯が進行すると、以下の治療が必要になる場合があります。
1.コンポジットレジン修復
小さな穴であれば、歯と同じ色の詰め物で修復できます。
2.詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)
虫歯が大きくなった場合には、部分的な詰め物や全体を覆う被せ物が必要です。
3.根管治療
虫歯が神経にまで達すると、歯の神経を除去する治療が必要になることもあります。
初期虫歯は早期発見がカギ!
初期虫歯が黒く見える原因やその対処法についてご紹介しました。
初期虫歯は、適切なケアを行うことで治る(進行を止める)可能性があります。一方で、放置すると取り返しのつかない状態になることもあるため、早めに歯科医院を受診することが重要です。
歯やお口の健康を守るためには、日頃のケアに加えて、定期検診・メインテナンスが欠かせません。
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